マイナースケールの話~楽器が弾けなくても楽譜が読めなくても出来る!理論からの作曲!~
皆さんこんにちは。
講師の大西です。
「楽器が弾けなくても楽譜が読めなくても出来る!理論からの作曲!」を隔週で連載しています。
さて、本日は第二章のマイナースケールの話をしましょう。
以下は目次です。
一章:音階と役割の話
二章:マイナースケールの話
三章:コード進行の話(1)
四章:コード進行の話(2)
五章:コード進行のテクニック
六章:メロディの作り方
七章:転調について
八章:テンションコードについて
九章:裏コードについて
メジャースケールはひとつでしたが実はマイナースケールは三種類あります。
自然短音階 ナチュラルマイナー
和声的短音階 ハーモニックマイナー
旋律的短音階 メロディックマイナー
の三つです。それぞれ取る役割の音が違うので特徴とともにどの音を取るのか見ていきましょう。
最初に扱うのはコード進行的なハーモニックマイナースケール
基準音がラであれば
役割 音階
—————————–
P1 ラ
m2 シ♭
M2 シ
m3 ド
M3 レ♭
P4 レ
aug4 ミ♭
P5 ミ
m6 ファ
M6 ソ♭
m7 ソ
M7 ラ♭
というのが全役割の音の並びとなります。
そしてこの
役割 音階
—————————–
P1 ラ
M2 シ
m3 ド
P4 レ
P5 ミ
m6 ファ
M7 ラ♭
がAハーモニックマイナースケールのとる音となります。
つまりハーモニックマイナースケールで使える音は
P1
M2
m3
P4
P5
m6
M7
となります。
これがハーモニックマイナースケールです。
では文字通りメロディックなメロディックマイナースケールも見ていきましょう。
基準音がラの場合
役割 音階
—————————–
P1 ラ
M2 シ
m3 ド
P4 レ
P5 ミ
M6 ソ♭
M7 ラ♭
がAメロディックマイナースケールの取る音となります。
つまり
P1
M2
m3
P4
P5
M6
M7
がメロディックマイナースケールの取る音となる
では次にナチュラルマイナースケールを見ていきましょう
基準音がラの場合
役割 音階
—————————–
P1 ラ
M2 シ
m3 ド
P4 レ
P5 ミ
m6 ファ
m7 ソ
がAナチュラルマイナースケールの取る音となります
つまり
P1
M2
m3
P4
P5
m6
m7
がナチュラルマイナースケールの取る音となります
ここでAナチュラルマイナースケールの取る音を見てもらいたいです。
ラ
シ
ド
レ
ミ
ファ
ソ
となっています。
お気付きかもしれませんがこれは順番を変えると
ド
レ
ミ
ファ
ソ
ラ
シ
となります
つまり、イ短調の取る音とハ長調の取る音は一緒であることがわかるでしょう。
じゃあ何が違いかというところですが、二つの調の違いはコード進行をつくりはじめてからわかります。
次回は和音について勉強しましょう。
講師 大西優司