音楽
2018年10月02日
素晴らしき音楽③
今日、世界が終わるとしたら皆さんは何をしますか?
友達・恋人・家族と過ごす、おいしいものを食べる、先立って自決を選ぶ、死ぬまでにやりたかったことをする…人によって様々でしょう。
どれが正解でどれが不正解か、なんてことは誰にもわからないことです。
その人自身が正解だと思うなら、それは正解だと思います。
今回紹介する曲は、そんな「世界最後の日」をテーマとした曲です。
世界最後の日に三者三様の過ごし方をするのですが、一人目「FUNKY鬚HANK」は、これまで同じチームで音楽を作ってきた仲間たちが最後の日までラップを続けるのに対して、最愛の人と過ごすことを詩的に歌っています。しかし、最後の最後には「ラップをすればよかったな」と後悔の本音を漏らしています。
二人目「yello」は無理に足掻こうとはせず自決を選びながら、大パニックになる街を眺めています。そして、取り返しのつかなくなった状況から奇跡を祈るのではなくいっそ、と破滅を願っています。
三人目「フォレスト55」は馴染みのあるライブハウスに向かい、最後の最後まで自分たちのライブをすることを選びます。その中で、どんな宗教よりも自分たちの音楽こそが救いになると信じて疑わず、確かな信念の下音楽をする自分を選んでいます。
テーマこそ壮大ですが、実はヒップホップカルチャーではよくあるものです。
音楽には、その人の価値観や一番大事にしているもの、その人の生き方までもが表現されるんですね。
講師 木ノ本