テレビ
2018年11月21日

教養バラエティ番組を観る!第1回 プレバト!!

テレビ大好き!塾長の伊敷です。最近は「若者のテレビ離れ」なんて言葉も常套化し、テレビっ子としては悲しく感じております。
 さて、今回より不定期ではありますが、私が好きなテレビ番組を紹介していこうかと思います。しかし、いうても塾のホームページ内のブログですのでそれを紹介することによって勉強や知識・教養につながらなくては意味がない!ということで「学べる教養バラエティ番組」(と、私が感じた番組)に絞って紹介してまいります。

第1回は「プレバト!!」(MBS)です。
 毎週木曜19時から放送中の「プレバト!!」は“芸能人の才能を査定しランキングする”番組で、書道・生け花・盛り付け・水彩画・消しゴムはんこなどいろいろなテーマで芸能人を「才能あり」「凡人」「才能なし」に査定していくという番組です。

 この番組のメインコーナーであり私がドはまりしているのが俳句のコーナーです。

 もともと国語が大の苦手で、数学・理科の講師をしている私にとって俳句なんて未知の存在であり、興味が湧く未来なんて1ナノもイメージできませんでした。しかし毎週観ているうちに少しずつ俳句のルール・定石・テクニックを覚えていき、その面白さに引きずり込まれ、今や17音の詩に感動を覚えることが出来る人間になれました。

 

 この俳句コーナーの面白さですが、なんといっても査定・添削をする俳人・夏井いつき先生の切れ味鋭いしゃべりにあります。
 ダメな俳句に関しては相手がだれであろうと(大物演歌歌手や役者、はたまた司会の浜田雅功さんやスタジオのお客さんにまで)歯に衣着せず、けちょんけちょんに言い放つのです!
しかし逆に、いい点に関しては必ず感心し、人間味を前面に出してほめてくれる。
そして、わかりやすく人を引き込む解説やトーク、おちゃめなリアクションともあいまって毒舌のイメージ以上に「やさしいおばちゃん」という雰囲気が漂っています。
夏井先生に関して、私も教育者の端くれとして大変尊敬し参考にしていますし、それ以上に「今テレビ界でもっともすべらない人材」だとみています。

 

もうひとつこのコーナーの魅力として、「大人でも勉強すれば成長をする」という姿が見られるという点があります。
毎週4~5人が俳句査定に挑むのですが、それとは別に「特待生・名人」という制度があり、通常査定で特によい成績を収めた人は特待生として昇級試験に招待されその後、名人・師範の称号を得るためにさらに厳しい査定に挑戦することが許されます。

現在俳句コーナーでは十数人の特待生・名人がいるのですが、その中にはもともと俳句なんかまったくやったこともなく、なんならバラエティのノリでふざけて参加していたが夏井先生の叱咤と激励によって俳句を勉強し真面目に取り組むようになったひともいます。そのわかりやすい例がFUJIWARAのフジモンこと藤本敏史さんです。

藤本さんはインタビューにて自ら「最初はクソみたいな俳句だった」と語るようにあくまでバラエティの一企画の中で芸人として笑えるような俳句を作ったのですが、それにより夏井先生に怒られてしまします。その後何度か出演しているうちに、ついに夏井先生に初めて褒められ、そこから急激に頑張るようになったそうです。そして今では名人十段(記事作成現在、番組内最高位)まで上り詰めました。

他にも千原ジュニアさん・岩永徹夜さんなども出演当初は「才能なし」査定だったにも関わらず、その後特待生になるなど「勉強を継続することで成長することができる」ことを証明してくださっています。

 

以下に番組内で発表された俳句のうち、私が大好きなものの一部をいくつか載せておりますので興味をもっていただけたかたは是非ともご視聴いただければと思います。

 

銭湯で 花見の日取り 決まりけり  三遊亭圓楽

老猫や 背筋伸ばして 見る蜥蜴  東国原英夫

調停の 席着く妻の サングラス  東国原英夫

雪原や 星を指す 大樹の骸  千賀健永(Kis-My-Ft2)

白雲を 吸い込み放つ 大瀑布  藤本敏史(FUJIWARA)

歩行量調査 戻り梅雨の無言  藤本敏史(FUJIWARA)

短夜や 付録ラジオの 半田付け  藤本敏史(FUJIWARA)

喧噪の溽暑 走り抜け潮騒  石田明(NON STYLE)

紅葉ふる コントラバスを 弾くはやさ  石田明(NON STYLE)

冬場れや 絵の具の青を 買い替える  岩永徹也

 

 

塾長伊敷

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