「優しさ」とは
いつの間にか年も明けていましたね。遅ればせながら、おめでとうございます。
年も明けた最初の土曜日にまたライブイベントに行く機会があったのですが、そこで「神門」というラッパーの方に出会いました。
曲自体は少し前から聞いていて、これまでに聞いたことのない曲調で、これまでに見たことのないテーマで曲を制作している方で、そのライブ中に改めて曲を聞いていると、少し考えさせられる楽曲がありました。
その曲はYouTubeにはなかったので直接の紹介はできませんが、日常にある見慣れた風景、普通にしていたらそんなこと気にも留めないような事象に目を向け、思考を巡らせる曲を多く生み出しています。
その中で、ライブ中に歌っていた「光景」という曲が、しばらく頭から離れませんでした。
皆さんは「優しさとはどういうものか」と聞かれて何と答えるでしょうか?
人を思いやれること、人のために行動できること、厳しさの裏にあるもの。
いろいろあると思います。
では、具体的に述べよと言われればどうでしょう?
電車でご老人に席を譲ること、人が落としたものを拾って届けてあげること。
こちらも様々ありますね。
この「神門」というラッパーは、見慣れた風景からその優しさを見出します。
なんと、「レバニラ」に関わる事象からそれを考えてしまうのです。
「レバニラ」も「ニラレバ」も同じものです。ただメニューに「レバニラ」とあれば「レバニラ」と注文すると思います。
しかし、そこで「ニラレバ」と注文された時、果たして「いやそれレバニラですよ」と無粋な声をかけるでしょうか?「ニラレバ」のまま通した方が温かいと思いませんか?
レジで910円の支払いをするのに壮大な勘違いをして1110円を出してしまったとき、「この100円いらないですよ」というよりは気付かないふりをしてそのまま受け取ってしまう方が遥かにいいと思います。
相手の土俵に立ち、相手のことを考え、受け入れることが「優しさ」なのだと思います。場合と間柄にもよりますが。
講師 木ノ本